旧青梅街道沿いにある『はらだ製麺』
店内にはあちらこちらにグリーンや愛らしい小物が置かれ、心が和みます。
お掃除も行き届いていて、気持ちのいい空間です。
「はらだ製麺」のうどんは、機械を一切使わず、昔ながらの手作業でつくります。
材料を混ぜ合わせるだけでも大変な重労働ですが、こねるのはもっと大変。店主の原田さんは、丸太ほどもある棒を操り、全体重をかけてこねます。
カウンター席からは、原田さんが調理する姿がガラス越しに見られます。
茹で時間はだいたい6分。茹で上がったら夏は3回、冬は2回、水でよく洗います。小麦粉と塩と水しか使っていないので、こういう丁寧な作業が美味しさのためにとても大事なのだそうです。
いちばん人気の「肉汁うどん(580円~)」
武蔵村山のうどんの中ではやや細くてやわらかめの麺です。
まずは何もつけず、うどんだけを召し上がってみてください。
麦の香りと風味が口の中に広がり、「うどんってこんなに美味しいんだ!」と驚くに違いありません。
つけ汁は鰹の出汁をベースに、まろやかでとても深みのある味です。「麺以外はどこの家庭にもある食材を使ってつくる」というのが「はらだ製麺」流。でもやっぱり家庭でこの味は出せません。ぜひお店で茹でたての麺と一緒に味わってください。
店頭にはひっきりなしにお持ち帰りメニューを求めるお客様が訪れ、早々と売り切れる日もあります。
うどん玉はもちろん、天ぷらのお持ち帰りも人気です。ご主人の実家は昔仕出し屋を営んでいたことがあり、うどん屋を始めるときに「天ぷらだけはずっと続けてくれよ」と言われたほどの味だったとか。
天ぷらに使う野菜を切るのは奥様の役目。「機械で切るより、やっぱり手で切ったほうが美味しいんです」。こういうこだわりが、レシピ以上の美味しさを生み出しているのですね。
めんつゆのお持ち帰りもあります。
原田さんご夫妻です。
ご主人が、引退するうどん職人から「オレが教えるから後を継がないか」と声をかけられたのが縁でうどん屋を始めました。
ところが最初の頃はあまり美味しくなかったとか。
そこで一念発起。小麦粉の品種やブレンド比率をあれこれ変えて試行錯誤を繰り返し、1年の歳月をかけてようやく納得のいく味にたどりついたそうです。
そのかいあって、取材日もはるばる千葉からお客様が来店されました。テレビで「はらだ製麺」のことを知り、一度は食べてみたいとずっと思っていたのだそうです。
こんな素敵なお店が地元にあるなんて、武蔵村山市民はラッキーですね。
ぜひご家族揃ってお出かけください。
はらだ製麺
042-561-0117
武蔵村山市中央3-52-2(地図)
麺販売10:00~18:00くらい お食事11:00~13:30(オーダーストップ)
定休日 水曜日
駐車場あり